お家賃の査定もAI頼りの時代だそうです※既に規制が入りました
米国の不動産賃貸業界では2023年ほどから
賃貸物件のお家賃査定にAIが使われていて
昨年頃からAIによる家賃推薦機能を禁止する
条例などが制定されていたそうです。
今回のお話の後半の方で触れようと思いますが
日本とそれ以外の国で不動産業界の商慣習が
違いすぎるので日本で上記のようなことは
あんまり起こらない気がします。
で、ネット記事を最後まで見た訳ではないので
ここからは憶測になるのですが…
要はAI=多量のデータ。を基にした出力に
偏重を加えられると家賃操作に繋がるだろ。
って話なのでは無いかなと思います。
簡単に言うと、AIを使って近傍類似地の
不動産価格(家賃)を収集して対象物件の
家賃算定する際に偏重(偏った考え方)が
はいっていると偏った方向に突き進む
→アメリカはインフレが進んでいるので
家賃価格に関しても上昇傾向にあるため
家賃上昇が加速してしうのでは?
っていう状況を規制したいのではないかと。
2023年ころから、日本の不動産を購入した
外資企業(話でよく出るのはC国)が
既存入居者の家賃を値上げしているといった
ニュースが流れていたりしました。もっとも
報道内容的には、周辺の同程度の物件に比べ
対象不動産の家賃設定が安すぎるから
相場程度の家賃まで値上げする。といった
不動産屋の目線で言うと
「そんなに騒ぐことか?」
くらいの値上げだったので、全国ニュースで
取り上げるほどの事?って印象でしたが。
当時のニュースでは賃貸よりも儲けが見込める
民泊化を図り既存入居者の追出しのために
家賃を値上げしている。みたいな論調でした。
個人の見解としては、退去が相次いだら
民泊化を目指すかもしれないけど値上げした
新賃料を受け入れる入居者を追出す気配は
特に見られなかったように見えていましたが。
アメリカやヨーロッパ諸国は特に顕著ですが
インフレ(物の値段が上がる)局面では
不動産の賃貸料も当然に高くなりますし
インフレを抜きにしても需給のバランス次第で
家賃は高騰も下落もします。本来は。
日本は賃貸物件の家賃は(なぜか)実体経済に
遅効するという特徴があります。
→景気が良くなったからといって、いきなり
家賃を値上げするということがほぼない。
アパート等の賃貸物件を管理させて頂いている
不動産屋の立場としても、特に既存入居の
家賃を値上げするというのは抵抗を感じます。
入れ替りのタイミングで新規募集賃料を
値上げするというのならまだしも…
それでも周辺相場を見ながらになりますので
実態は前回募集と同等か微増くらいですけど。
修繕・維持費などが短期に高騰し過ぎた場合は
契約更新の時期に値上げをするかもですが
弊社が管理をさせて頂いているアパートでは
更新時値上げは幸いにして(?)未実施です。
今迄ご入居頂いていた皆様がお部屋をきれいに
使用されてご退去頂いているおかげです。
とはいえ、日本も家賃と景気が関係ない訳では
ありませんので、特に最近の物価の上昇だと
どこかしらで家賃もしくはそれ以外の何かで
大家さん方の物件維持費などのケアをしないと
不動産賃貸業の維持が困難になってしまうので
お部屋を借りる皆様方におかれましては
今後とも、賃借したお部屋は自己所有かの如く
丁寧な使用をお願い申し上げる次第です。