暖かくなってきたからなのか（？）ここ最近
高齢者の賃貸契約に関してのご相談のお電話が
増えてきたように感じます。
…気温は関係ないとは思いますけど。
一番多いのは「同居している親」との別居系で
次点で「遠方の親を近所に呼びたい」系です。
お部屋探しの理由がハートフルなケースだと
特に難しい事も無く（後述します）それなりの
物件に辿り着くことが出来ると思いますが
お部屋探しの理由がネガっているケースでは
アパート探しが難航しがちかと存じます。
高齢の方が賃貸物件に住む。という同じような
お話のはずなのに、部屋探しの理由で難度に
差が出るのはどういう事なのか？って点を
今回はお話させて頂きたいと思います。
高齢者の賃貸契約は難しい
まず、大前提として一定以上の御年齢の方が
賃貸借契約を締結すること自体が難しいという
事実があります。主に寿命の兼ね合いで。
人の死の告知に関しては４年前に国交省から
ガイドラインが発表されたりしましたが
正直、告知事項から除外されるからといって
付帯的に発生する様々な費用の事を考えると
告知事項に関するルールの制定はあんまり
高齢者の賃貸借契約のハードルを下げる事には
寄与していないように感じます。
次に、家賃の支払い根拠の提示をすることが
なかなか難しいという現実があります。
高齢者の主な収入は年金になりますので
年金の支給額でアパートの賃料を賄えるのか？
っていうところで賃貸借契約を行う前の
「入居審査」でひっかかってしまうのです。
これに関しては若年～高齢まで公平です。
その他、色々な理由があるのですが、これらの
懸念点について貸主・不動産管理会社などの
不安を払拭できるか否かが、高齢者の方の
賃貸契約難度を左右しているように感じます。
冒頭の「お部屋探しの理由が～」って話は
ご高齢の本人名義契約を早々に諦めて
ご親族名義での契約にシフトできるので
お部屋探しの幅が広がる→難度が下がる。
っていうオチでした。
