皆様、SOHOという言葉を御存知でしょうか?
コレはSmall Office Home Officeの略称で
自宅や、小さな事務所を利用して
お仕事をするっていう意味だそうです。
急にSOHOの話題を出したのは
偶に、居住用アパート等を事務所として
使用しても良いか?
というお問合わせを頂くからです。
居住用(生活をする)アパートで
事務所(仕事をする)使用を認める事は
基本的に無いと思われます。
ですが全てダメという事も無く
といって、公に良いよ!とも言えないので
不動産業者的には【何が嫌】なのかを
ご理解頂ければと思います。
先ず、居住用アパート等の
賃料(家賃・共益費)は非課税なのに対し
事業用物件は消費税が課税されます。
国税庁のホームページで確認すると
契約において人の居住に供する事が
明らかにされているものに限り非課税
となっています。
(1ヶ月未満の貸付等を除く)
つまり、居住用アパートの1室を貸して
事務所利用をされてしまうと
税金の計算上、何か良くないのでは?
とか、脱税?とかややこしいので
(私は)この辺りの事情で嫌です。
日本で建物を建てる時には
行政に「○○に使う建物を建てます」と
申請をして、出来上がったら登記
(○○造の△△㎡ある□□用の建物)
をするルールがあります。
居住用の建物の場合、上の□に
専用住宅とか共同住宅とか居宅とか…
とにかく、居住用の建物であると
記される事になります。
居住用の建物と申請され造られたものが
商業利用されていては、ルール的には
宜しくない気もしますね。
市街化区域で用途地域的に出店可能なら良いと
個人的には思いますが…いけないのかな?
調整区域は建物建築自体が許可制だし、許認可以外の
使用をするのはアウトな感じもします。
来客があるタイプの仕事の場合
生活空間である居住用アパートに
住民以外の不特定多数の人が
出入りするようになります。
何となく、嫌じゃありませんか?
自分の生活するアパートの隣のお部屋に
毎日、色々な人が出入りしていて…
何やってる人だろう?とか
多少は気になると思います。
つまり、他の入居者さんから
いらぬ苦情を頂く可能性が有るので
お断りするパターンです。
正直、アパート住民の皆様が
普段どのような生活をされているか?
とか、把握していません。
基本的に私達が把握しているのは
申込書に記載頂いた情報のみです。
人によっては、申込書に記載いただいた
お仕事以外にも内職をされているかも
しれませんし、現代においては
Y〇UTUBEで収益を上げている方も
いるかもしれません。
なので、事務所登記等を伴わない様な
言葉通りのスモールビジネスであれば
黙ってやって欲しい
把握できないというのが本音です。
でも、自宅兼事務所的なお部屋を
探されている方々って結構、
正直に申告して下さるので…
一応、どの様な業種か?を確認し
家主さんや管理会社さんに
個別に相談して確認してますが…
・来客を伴わない
・事務所登記をしない
・看板掲げない
・他住人に迷惑を与えない
こんな感じのお仕事をされたい場合は
お願いですから、入居審査を
通過できそうな本業を引っ提げて
ニュアンスだけ匂わせる程度で
アパートを探しに来てください。
でも、上記の様なお仕事ってアフィブロガーや
YOUTUBERなんかを除いたら
胡散臭い系の仕事ばっかりになるのか?