ブログに書く様なエキサイトな事が減ってきて
早１年以上経ちまして、精神的には非常に
穏やかに過ごせてはいるのですが…いかんせん
仕事をしている感が薄まっちゃっているので
過去の失敗談でも書いていこうかと。
タイトルにある様に、宇都宮の不動産会社で
お仕事をさせて頂いていた時の話なんですケド
入社後６ヶ月くらい過ぎて周辺の賃貸物件も
商圏の相場観にも慣れ始めていた頃に
春から文〇芸〇大学に通うお嬢さまの為に
お部屋を探しに来たご家族を担当させて頂き
物件紹介をさせて頂いた事が有りました。
賃貸条件（家賃とか）は契約名義人のお父様の
お部屋に求める条件は実際に住むお嬢さまの
双方を要望をお聞かせいただき、取敢えず
キャンパス近くで【安くてオシャレ】という
理想郷を探すミッションに就いたのですが
まぁ…そんな都合の良い物件は無いので
ご希望の月額賃料に収まるお部屋をいくつか
ピックアップさせて頂きまして、その中から
お嬢さまに興味をもって頂いたお部屋を
実際に見に行く事にしました。
案内出発前から不安を感じてはいたのですが…
学生向け家賃帯のアパートにオシャレ感など
在るハズもなく…普通に小綺麗なお部屋を
３部屋ほど御見学いただいたのですけれども
お嬢さまのお気に召す様な内装では無いらしく
ご両親は「良いね」って言って下さるのに
お嬢さまからのＯＫが出ませんでした…
最後のお部屋の内覧を終えて、店舗に帰る為に
車に乗ろうとしたとき、天啓にも似た閃きを
思いつきました。
「お部屋を気に入っていないのはお嬢さま。
じゃあ、通学距離などのお嬢さまの
妥協次第では無視できる要素を除外して
バチボコにリノベかましたお部屋を
紹介すれば気に入って貰えるのでは？」
そう、文〇芸〇に徒歩距離で探す。という
前提条件を取り払い、お父様が納得する家賃で
お嬢さまが「住みたい」と思えるアパートを
提案すれば万事解決やん。と考えたのです。
…現在の私なら、学近に住む事で防犯的にも
時間的にも安心だから～とかでお嬢さまを
説得して大学近くの物件を勧めますけど。
で、大学に全然近く無いですけど、黒い壁紙に
無駄にオシャンティーな照明を取り付けた
モード系のアパレルショップみたいな内装の
リノベーション物件を案内してみたんです。
そしたら…お嬢さまは気に入っているのか
気に入っていないのかよく判りませんでしたが
お父様が急に怒り出しちゃって…
「うちの娘は商売女じゃない！」
って怒鳴られました。急な怒声にビックリして
「そういうお店ってこういう内装なんすか？」
とかマジで余計なことを言ってしまい
お父様を見るお母様＆お嬢さまの冷たい視線と
お父様から私への「てめえ」みたいな視線が
目は口ほどに物を言う。ってガチだな…って
半ば現実逃避をしながらお店に帰りました。
教訓：感性は十人十色。
