少し前に全国の【自己破産した人】が
マップで検索出来てしまうという
恐ろしいサービスが話題になり
驚きの速さで閉鎖されましたね。
一応、自己破産の事実自体は
官報を見れば誰でも分かるのですが、
わざわざ、見やすい形で公開するのも
個人的にはどうなのか？と
思う所もありました。
サービス（？）自体が消滅したので
同じ様な事が発生しない事を
祈るばかりです。
一般的な認識では、
自己破産＝借金がチャラになる
という考え方が最も近いと思います。
実際は、借金が無くなる訳ではなく
借金を払う義務が免除される様ですね。
（双方の違いは結構大きいです）
令和になったばかりに書くような
内容では無いですが…
不動産業をしていますと
いわゆる【ブラック】な方とお話する
機会も多いので、【自己破産】と
【賃貸契約】について記載します。
【自己破産（ブラック）になると】
言う迄もなく【自己破産】した方と
【ブラック】状態の方とでは
意味合い（状況）は全然違うのですが
不動産取引を行う上では
両者とも似た様なものですので
纏めて扱います。（ゴメンナサイ）
まず、住んでいるアパートを
退去する必要があるかについてですが
多分無いと思います。
※家賃滞納していたら別です。
あと、契約書内に破産したら
出てってねと記載があれば
退去する必要があると思います。
あくまで借りているお部屋ですので
債務者への支払に充てる事も出来ませんし
アパートの大家さんにとって、
家賃滞納さえなければ
他に借金があるかは関係ありません。
※他に問題が無ければ。
【新しくアパートを借りる事は？】
そうは言っても、自己破産に
陥ってしまった方は
高確率で家賃滞納もしているので
大体の場合、今までのアパートを
退去する事になります。
では、自己破産やブラック状態で
新たな賃貸契約を締結する事は
可能なのでしょうか？
結論から言えば、物件によります。
現在の賃貸市場（栃木県）では
個人名義契約の際は、保証会社加入が
義務付けられています。
それら保証会社の審査が通れば
アパートを契約する事ができます。
肝心の保証会社ですが、
概ね4種類のグループが有ります。
・信販系保証会社
・全国賃貸保証協会加盟会社
・賃貸保証機構加盟会社
・独立系保証会社
この内、入居審査時に信販系を
使用するアパートの場合は
自己破産やブラックの方だと
殆ど審査NGになると思われます。
簡単に言えば、オ〇コやアプ〇ス等の
保証会社では、入居審査が否決される
可能性が極めて高いという事ですね。
逆に言えば、信販系以外の場合は
実際に審査を受けてみないと
判断できないという事です。
日本の自己破産理由の統計を見てみると
生活苦・保証債務などが圧倒的ですが
病気や失業なども数多くあり、
決して他人事とは言えません。
その様な事態になった時、
最も厄介なのは、web上で
アパート探しをしている時に
どこの保証会社を使用するかが
分かり難い事ですね。
もしも止むを得ず自己破産した際は
御自身でお部屋を探すより
不動産屋にその旨を伝えた上で
物件を探してもらった方が
スムーズですので、覚えておいても
損は無いかもしれません。
