お部屋探しでの人気条件の1つに
【2階以上】という要素があります。
特にカップルでのお部屋探しや
女性の単身入居でのお部屋探しの場合
アパート・マンションの
【2階以上】のお部屋を
検討されている方がいらっしゃいます。
戸建やメゾネットは1・2階併用ですので、2階以上という
条件がアパート・マンションに多いのは
当り前ではあります。
恐らく、防犯面やプライバシー面での
御希望であると思います。
プライバシー面に関しましては
カーテン全開で生活される方に
あまりお会いした事は無いので
1階であろうと2階であろうと
大差は無いと思います…
では、実際のところ
犯罪発生率(窃盗など)は
1階・2階でどの程度変わってくるのか?
調べてみますと、警察庁でデータが
公開されていましたので
ご紹介させていただきたいと思います。
警察庁公開データによりますと
侵入窃盗の発生場所の割合は
上図のようになる様です。
見難いので、文字に起こして
見てみますと…
平成30年度の侵入窃盗発生率ランキング
1位 一戸建住宅 42.5%
2位 事務所 12.7%
3位 共同住宅(3階以下) 11.9%
4位 生活環境営業 8.7%
5位 商店 6.9%
6位 共同住宅(4階以上) 4.1%
7位 金融機関 0.1%
生活環境営業=ホテル・旅館・パチンコ屋など
共同住宅=アパート・マンション・メゾネットなど
こんな感じの犯罪発生率だそうです。
まず、警察庁データとしては
1階か、それ以上の階か?ではなく
3階以下か、それ以上の階か?で
共同住宅を分けています。
これに関しては、おそらく階数よりも
アパート・低層マンションか
それ以上のマンションか?といった
種類分けでは無いかな?と思います。
次にお部屋の中に誰かが入ってくる
侵入手口別の発生割合ですが…
1位 空き巣 35.3%
2位 出店荒らし 12.8%
3位 忍込み 11.9%
4位 事務所荒らし 9%
5位 居空き 3%
グラフを用意するのが面倒な上に
めちゃ見難いので、以降文字だけです。
ちなみに【居空き】とは、住人在宅中に
【忍込み】は就寝中に侵入する行為だそうです。
上記のような割合となるようです。
侵入の手口に関しては
窓等の無締まりがトップ
ガラス破りでの侵入が2位となります。
つまり、住人の不用心に付け込んで
侵入してくるというのが多いという事です。
考えてみれば、私怨や
ストーカーでもない限り
その部屋の住人が男性か女性か?
侵入する人は知りようが無いですもんね。
アパート等の共同(集合)住宅で
1階も2階以上も変わらないか?と
聞かれましたら、上記の様なデータが
公開されているとしても
2階以上の方が安心感はあると思います。
特に女性の単身入居の場合は
もし選べるようであれば2階以上を
オススメしています。
ですが、逆に2階以上なら
絶対安心なのか?と言われますと
そういう事でもありません。
1階を選ばれる方にも
2階以上を希望される方にも
不在時はシャッター・雨戸を閉めて
ちょっとゴミ出しでも
鍵を施錠して頂くなど
防犯意識を発揮して頂いた方が良いと
お伝えしています。
賃貸アパートでの防犯は
入居者自身の心がけでも向上すると
分かったのは良しとして
逆に、侵入犯が入りたくない条件を
備えたアパート等を選べば
怖い思いをする確率が更に下がります。
立地条件は、人通り・人目が多い立地や
立ち話をしている人、通行人が多い立地は
侵入犯的には避けるようです。
また、家(部屋)の条件としては
侵入しやすいか?植木等の死角があるか?
足場になるような塀があるか?などを
気にするようです。
警察庁サイトに書いてあった物であり
私がその道のプロであるという事は
一切ありません。
平たく言えば、住宅街にあるアパートや
幹線道路沿いに立地するアパート等は
侵入犯が嫌がる要素を満たしています。
もしも、中々2階以上のお部屋で
気に入るものに出会えない場合は
2階以上という条件は何を満たす為に
希望しているのかを再考いただき
それらを満たせそうなアパートを
視野に入れて頂くのも良いかと思います。