少し前からトイレットペーパーが
店頭で品薄状態が続いています。
ネット上のデマがきっかけだそうです。
でも、実際に品薄状態は発生…
同様に、茨城県では納豆が売切れ続出し
店頭在庫が一時なくなったそうです。
こちらのきっかけは、
「茨城県で新型コロナ感染者が出ないのは
毎日納豆を食べているから!」
と、いった(謎の)噂だそうですが…
どちらも全く根拠が無いのに
実際に品薄状態が発生しています。
このような、根も葉もない噂話が
それを信じる人々の行動によって
実際に起ってしまう様な現象を
社会心理学では【行動的確証】と、
よく聞く単語では【予言の自己成就】
と、呼ぶようです。
トイレットペーパーの件で言えば
デマに流される人を冷静にさせるべく
イ〇ンが、壁か?と思える様な量の
トイレットペーパーを入荷した上で
「お一人様10点まで!」
と、最高に皮肉が効いた売場展開を
していたのが話題になりました。
つまり、現在も店頭在庫が薄い地域が
存在するにせよ、在庫切れ等は
起こらないという証です。
それでも、依然品薄のお店や地域が
あるのも事実です。
多分、今現在の状況は…
・ネット等で品薄デマを見た人が買込む
・実際に店頭から在庫が無くなる
・売り場面積や納品時期、売行き予測等を
色々考慮して大胆な納品ができない
・それを見たネット等をあまり見ない人が
品薄と勘違いして買込む ←この辺
こんな感じだと思われます。
若年層~子育て世代くらいは
情報収集にインターネットを多用しますが
壮年~御隠居世代では、TVや新聞等で
世間の情報に触れる方も多いかと。
デマ発生から実社会への影響や
事態の鎮静化に時間がかかるのは
その辺(騙される時期)が多少は
関係するのではないでしょうか?
ついでに、【行動的確証】は
思い込みから発生する事があります。
ネット上のデマを人々が信じた時には
恐らく、何らかの権威性を持たせた
書込みだったであろうと推測されます。
例)○○大学教授が~とか
元の書込み見て無いので分かりませんが…
それだけで信じる人もいますし
マスクの件で不安を感じていた人もいます。
つまり、信じてしまった人と
万が一、真実だったとしたら…と
不安に感じた人々が行動を起こし
実際の品薄状態を作り出してしまい
後続する人楯も【あれば買っておく】
という行動を起こして、
大量に在庫を抱えられないお店では
思い切った納品をかけられないので
お店に行ってもトイペが無い!
となってしまうんでしょうね…
トイレットペーパーなんか無くても
お尻を拭く事なんて出来るのですから
あんまり、ドラッグストアーの
店員さんを困らせないで欲しい物です。
幼児のお尻は蒸しタオルで拭くでしょ?
ちなみに、騒動の入口にあたる
(間違った)思い込みは【初頭効果】と
呼ばれていたりします。
初頭効果は第一印象の影響みたいな
概念で、平たく言えば営業マンが
スーツにネクタイを着用し
整えた短髪である事が多いのも
(ビジネスマナーと)初頭効果を
期待していると言えばご理解頂けるかと。
要は、仕事できそう!って思わせたいって言う事です。
余談ではありますが、心理学は
上記の様なビジネスマンが顧客に
好印象を持ってもらうといった様な
真っ当な営業活動以外にも
詐欺などで使用される事が有ります。
老後2000万円問題などの
(恐らく)どなたでも聞いた事がある
公的機関の発言を悪用して
「年金には期待でいません!
自分の老後は自分で守るんです」
みたいな煽り文句で、悪い不動産屋に
なんちゃってフラットでワンルームを
押込まれた若年層が話題になった
時期がありますが、あれも
人の不安に付け込むやり方での
初頭効果の悪用だと思われます。
上で書いたような雑なセールスに
騙される方は少ないと思いますが…
公的機関という権威性を利用して
話に信憑性があると思いこませたり
誰もが聞いた事ある将来の不安を
再認させる事で、続く商材の話を
信じ込ませる類のセールストークは
そのまま信用せずに、一旦冷静になって
考えてみた方が良いかと存じます。
不動産投資の場合、質が悪い事に
良い不動産業者であっても
悪意ある業者であっても、顧客への
アプローチ方法が似通って来る
=未来の話をせざるを得ない
という特徴が有るので、よっぽど
雑なセールスに逢わない限り
トーク展開だけでは目の前の話の
良し悪しが判別できないという
結構、深刻な問題が有ります。
購入対象物件の存在する市場での
対象不動産が持ち得る優位性や
脆弱性なんかは、不動産屋の話以外にも
御自分で調査された方が、納得のいく
お買物にも繋がってくると思います。