11月は例年で言うと、賃貸市場は
いわゆる【閑散期】にあたる月ですが
（閑散期＝暇な期間という事です。）
今年はバンバンアパートが動いています。
動いている＝成約になっている。
新型コロナの蔓延や、それに伴う
外出自粛制限によって、お引越しを
検討していた方々が日程を遅らせた事や
stayhome期間中に隣室の生活音に
耐えられなくなった方々の移動等が
この時期のお引越し増加の一要因に
なっていると思われます。
問合せ物件がタッチの差で無くなる。
こんな現象も、例年では繁忙期に
発生する現象でしたのに…まさか
11月にお客様にその様な報告をする日が
来るとは、夢にも思いませんでした。
該当のお客様には深くお詫び申し上げます。
（私もツラいっす）
時期的な要因や、外部要因を排除して
【不動産】という商品を捉えた時に
一般的なイメージにある様な
不動産＝高額＝売れ難い この図式は
果たして現代でも通用するのか？を
考察してみますと、現代においては
不動産は買い逃ししやすい商品である
という事実を発見しましたので
今回はそんな内容でお送りします。
売れやすくは無いですが…
不動産という商品は、賃貸であっても
売買であってもそれなりに高額な
商品である事は疑い様のない事実です。
一般的なお買物の金額で言えば
・お家を買う（～云千万）
・車を買う（～云百万）
・お家を借りる（～云十万）
・家電を買う（～云万）
凡そ、金額ランクで１位と３位に
不動産取引がランクインすると思います。
日用品のお買物やお洋服代等に比べると
列記のお買物は高額帯かと思います。
車や家電は、特性的には日用品や
お洋服のお買物と、そう大差ありません。
どういう事かと言うと、量産されている
→（新品なら）売切れがほぼ無い。
という事です。購入者には購入の是非を
じっくりと検討する時間があります。
一方で、不動産は基本的に一点物です。
高額ではありますが、買い逃した時に
2ndチャンスは滅多に在りません。
一番手が審査否決とかはありますが…
この様な事実から、不動産という商品は
高額である為に売れやすいとまでは
言えませんが、買い逃しは発生しやすい
という事がご理解頂けると思います。
情報伝達方が激変している
生まれた時からスマホがあった
現代人には信じられないでしょうが
初代ポ○モンのバグミ○ーの出し方や
マ○オの裏技などは小学生の口伝にて
情報が伝達しておりました。
書いている私ですら、なんでそれで
日本中の小学生が同じ情報を共有する事が
出来たのか意味が解りません。
勿論、不動産取引は上記よりももっと
古くから頻繁に実施されていました。
ただでさえ高額で売れ難い不動産は
一つの商品を（殆ど）全不動産屋が
情報を共有して買手を見つけるという
人海戦術を駆使する事で取引をするのが
慣例化していまして、それ（情報共有）は
現代においても同じです。
大きく変わったのはインターネットの
発達と、一般生活への浸透です。
かつて紙とFAXで情報共有した不動産は
現代ではネットで無料でフルカラーで
一般消費者さんにも情報が届くようになり
たった一度、取引が成立すれば
即完売御礼となる不動産と、情報の
伝達スピードが限りなく早いネット社会の
親和性は皆様が思っている以上に良く
タッチの差で申込入りました！は
実は思っている以上に発生しやすいのです。
繰り返しになりますが、不動産は
賃貸・売買問わず、現代でも高額商品で
別に売れやすくはありません。
ですが、一回売れればOKな商品と
ネット社会における情報伝播の速さがあり
想像以上に【売切れ】になりやすい
商品であるという事をご理解ください。
