そろそろ秋のお引越しシーズンかと思いますが
不慣れな土地でのお部屋探しには不安が
付き纏う様で、アパートをお探しの
お客様の中には
「不動産屋で相談したい。
良い物件を教えて欲しい」
といった感情をお持ちの方もいらっしゃるかと
存じます。それはそれで頼られている様で
嬉しかったりもしますが。でも、大概の場合
お客様自身が候補に挙げているアパートが
お探しの条件の中で最も良い物件である
パターンが多いと思います。
私が不動産業界に足を踏み入れたのが
およそ10年前なんですが、その頃はまだ
お客様の候補物件とお探しの条件をお伺いして
候補物件を上回るアパートを提案できたり
していましたが、今は極々稀にしか
候補物件を上回るアパートを提案できません。
これは【最近は手を抜いている】といった
不動産業者側の怠慢とかではなく
２つの要素が合わさってこの様な状態に
なっているのだと思います。
１つは営業エリア。もう１つがネットの普及。
現代人は情報に溺れている
最近、現代人が１日に受け取る情報量は
平安時代の一生分で江戸時代の１年分。
といった事がよく取り上げられています。
この話の真偽はさておき、とにかく
現代は情報が物凄く多い時代ではありますね。
また、インターネットやスマートフォンが
一般に流通しだした頃から、過大な情報を
どこから受け取るか？という手段にも
多くの選択肢が用意された事になります。
具体例を言えば、ＴＶ・新聞などの他に
ＳＮＳとかニュースサイトとか。
一方で、不動産、特に賃貸物件の情報は
殆どポータルサイトにしか掲載されません。
ＳＮＳで入居募集とか（業者的には）
現実的ではありませんから。
という事は、お部屋を探している方は
ス〇モとかホー〇ズとかを見れば
豊富な賃貸アパート情報をまとめて閲覧でき
同サイト上で比較検討が出来る訳です。
宇都宮市では大体6000～7000件位の
空室が入居者を募集しているのに対し
真岡市内では大体300件ほどの空室が
次の入居者を募集している感じですので
真岡市内ならお部屋を探している皆様でも
情報量が受け止めきれるから良い物件に
辿り着けるのだと思います。
私達、不動産屋は日頃からアパート情報を
見る事しかしない生活ですので、一般的な
皆様よりも不動産の事を覚えていられるから
宇都宮でお仕事をしていた時は、皆様の
候補よりも良いアパートを見付ける事が
出来たのではないかな？って思います。
→不動産以外の事は全然知りません
なんなら、中学生の娘の方が
植物の名前とか詳しいです
毎日見ているから違いが分かる
私は不動産業界に来る前に、飲食とアパレルを
仕事としてやっていた時期がありますが
例えばアパレル業の頃は、パッと見で
人が来ている洋服の値段が大体いくらか？
を判断する事が出来ました。
もちろん、今は全く分かりません。
同様に、毎日、アパートを見る生活をすると
立地・クオリティ・広さで大体の適正賃料が
分かる様になり、アパートの良し悪しを
感覚で判断できるようになります。
土地や中古住宅でも、細かい査定はしますが
ある程度はパッと見で判断はできます。
業として見ていないと審美眼は養われない様で
例えば、胡瓜やリンゴの良し悪しなどは
頻繁に目にしているのに私には分かりません。
興味、関心を持っていないからなんですかね？
同様に、良いアパートを探そうとサイトを
一生懸命にご覧になる皆様も探している期間は
アパートの良し悪しを判断できるようになり
探し終えると、途端に判断が難しくなるのでは
無かろうか？って思っています。
まぁ、冒頭にもお話したように、別により良い
アパートを探さない！って言う事ではないので
ご来店時にご要望があれば物件情報を
漁ったりもしますが、結局、御自身が候補に
入れていたアパートとかになっても
「頼りない」とか思わないで下さいね…
