現在、欧米ではＢＮＰＬという代金支払方法が
人気を集めているそうです。ちなみに
「Ｂａｙ Ｎｏｗ Ｐａｙ Ｌａｔｅｒ」
の略で「今買って、後で払う」という意味。
クレジットカードで分割すれば良いじゃん？
って思っていたのですが、このＢＮＰＬだと
分割手数料が（消費者は）無料なんだとか…
また、クレジットカードの発行には与信調査が
必要なのに対し、ＢＮＰＬの利用にあたって
特別、与信調査は必要ないそうです。
つまり、手軽に利用できるし、個信が
汚くても利用できる（？）って事？
分割手数料が無料って言っても、分割回数は
３～４回払い位が主流っぽいですが
実際の利用者アンケート調査では、利用理由の
１位が「手数料を払いたくない」ですので
分割回数が少ない事は特にデメリットには
ならないっぽいですね。
ＢＮＰＬの仕組みは、運営会社が商品代金を
小売業者に一旦立替えて、後日、購入者に
立替代金を請求するという感じでして
運営会社は小売業者側に立替手数料を請求し
利益をあげる。という事業だそうです。
事業者側からするとクレジット決済と殆ど
同じシステム（手数料取られる）です。
決済手数料の％次第なのかな？って感じです。
実際、日本でもＢＮＰＬサービスは
既に存在していますが、今後普及するかは
少々、懐疑的ではあります。
不動産も賃貸契約市場にはクレジット決済が
導入されつつあります。私は導入しました。
でも、ＢＮＰＬ決済を導入するかは…
保証会社が自社保証の中で導入するなら
お好きにどうぞ！ってスタンスかな？
与信調査のあるなしが…
不動産賃貸契約を締結するにあたって勿論
審査みたいな事はするんですが
利用する保証会社によって審査内容には
天と地ほどの差があります。
信販系保証会社であれば、審査内容自体が
既に「クレカを作れるか？」みたいな
審査になりますので、オ〇コやジ〇ックスで
審査を通すのであれば、その後の支払いが
現金だろうがＢＮＰＬだろうが別に…
って感じではあります。
でも、独立系とか協会加入系の保証会社だと
「過去に滞納があるか？」位しか見ないので
ＢＮＰＬを導入すると、過去に滞納は無いが
今現在、まとまったお金を持っていない
という人も入居できちゃう事になります。
ここで一つ補足を入れさせて頂きたいのですが
私達、不動産管理をしている者としては
「滞納を避けたい」という心理が有りますが
これは、貸手保護の意味と、借手保護の
両側からその様に思っています。
折角、何かのご縁でアパートに入居頂いた方が
家賃滞納の末に退去になったとして
その方の今後の人生に数十万の借金が出来ると
何かと不自由になってしまうと思います。
ですので、無理なく支払いが出来る方に
無理のない資金計画でアパートの契約を行って
頂きたいと常々思っております。
そこに、与信調査の無い分割払いという概念は
あんまりマッチしない。という事です。
ついでに借地借家法上、一度入居してしまうと
滞納→退去までに１年位かかっちゃうので
借金が膨大になってしまうとか、裁判面倒とか
実務上のメンドクサイ事が多すぎるので
諸々の観点から、導入は無いな…って。
与信調査があるから万全！という意味では
ありませんが、無いよりはマシ。位の
感覚でクレジット決済を導入した経緯もあって
ＢＮＰＬには消極的になっています。
ついでに「○○ペイ」系も無いな…って。
→○○ペイ系は種類があり過ぎるのが…
