色々なご事情で（就職・転勤等）
新居を探す方が多い季節ですが、
元々、地域にお住いの方々も
様々な理由でお引越しをされています。
そんなお客様の中には
「不動産のプロは、どのように
アパートを探すのですか？」
と、聞いて下さる方もいらっしゃいます。
勿論、不動産業者ではない
皆様よりは、空室情報の鮮度では
有利な立場にいますが、
総情報量においては、
もはや業者と皆様に差は無いと思います。
一見、まるで関係のない事のようですが
不動産業は、昭和～平成中期に比べ
インターネットの普及によって
プロと一般の情報格差が劇的に埋まった
業界の一つだと感じています。
話それました…
勿論、毎日のように不動産情報を
目にする仕事ですので
もしかしたら皆様より
物件の取捨選択スピードは
早いかもしれません。
でも、基本的な探し方・選び方には
そうは差が無いと思います。
念の為、仮に自分がアパートを
探すならどの様な条件で探すかを
記載したいと思います。
【今回の例をアパートに限定した理由】
貸家やマンションに比べ、
アパートの方が供給数が多い為です。
つまり、わざわざ貸家やマンションを
検討している場合、実例を出す迄もなく
【隣室からの生活音】もしくは
【自分達の出す生活音】の
どちらかを解消したい！という
要素が、その他の条件より
上位に来ている（であろう）為です。
【私（不動産業者）が探すなら…】
まず、月々の支払賃料（予算）と
絶対に必要な広さを先に決めます。
折角、アパートを借りたとしても
毎月の賃料が支払えなければ
結果、追い出されますし
広さを考慮していなければ
短い期間で、再度の引越しを
しなければいけないリスクが
発生します。
家賃・広さ（間取り）が決まったら
次に立地（エリア）ですね。
例えば、就学児がいる場合、
学区は譲歩し難い要素になりますし
単身であっても、例えば通勤時間が
余りにもかかるようでは
毎日の生活リズムがキツクなってきます。
家賃・間取り・立地が決まったら…
後はどうでも良いです。
検討している立地・間取りの
アパートを実際に探してみて
予算内であう物があれば
それこそ、新築や築浅でも良いですし
合わないようであれば
築古アパートでも特に気にしません。
逆に言えば、理想値を求めた結果、
予算オーバーや、狭い間取り
辺鄙な立地になる位であれば
自分の身の丈に合ったアパートを
選んだ方が、その後の生活が
楽になると考えています。
必要に迫られてアパートを
借りるのはしょうがないにしても
アパート以外にもお金や時間を
消費しないと生きていけないので
そこに注力しすぎないように
少し自制しながら探すという
事になるかもしれませんね。
お部屋探しのお手伝いの中で
お会いする大多数の皆様は
私が改めて言うまでもなく
予算・間取り・立地をしっかり
決めて探されていますので
特に問題ないかと思います。
稀に、理想値に偏り過ぎる方が
いらっしゃるのも事実ですので
もし、不動産の営業に
「多少、予算超えてでも
新築の方が良いですよ！」
などと、根拠もなしに言われた時は
ぜひ、お気を付けください。
※しっかりとした根拠や
皆様のお気持ちに寄り添う
形での提案であれば
悪い事ではないと思います。
