賃貸物件の管理をしていますと
お家賃の長期滞納をされる方や
最悪の場合、夜逃げされる方まで
様々な方々に会う機会が有ります。
もちろん、賃貸管理業というのは
アパートの家主さんから
家賃集金等を依頼されているので
期間の長短は関係なく、
滞納が発生した時点で迷惑なのですが
私達、不動産業者のみならず
保証人さんや緊急連絡先の方にまで
多大なる迷惑が及びますので
絶対に連絡拒否等をされないよう
お願いいたします。
では、仮にアパート賃料の滞納が
発生したとき、（私の場合）どの様に
物事を進めていくのかを記載します。
※連帯保証人での契約の場合です。
保証会社利用の場合は
保証会社さんにお任せしています。
【賃料滞納１ヶ月目】
アパートの家賃支払いが
口座振替や自動送金の場合
予期せぬ残高不足であっても
お家賃支払いが出来なくなります。
また、（滅多に無いですが）
毎月、何らかの方法で支払いを
行っている方の場合も
急な用事が重なり、遅れる事は
あり得る事です。
通常、滞納１ヶ月目の場合は
支払い忘れに悪意は無いと考えて
「お忘れではないですか？」
などのマイルドな表現を使用し
契約者へ賃料支払を促します。
連帯保証人さんへも通知しておきます。
【賃料滞納2ヶ月目】
連続して２ヶ月分滞納の際は、
１ヶ月目よりやや強い内容で
賃料支払を促す通知をします。
ついでに連帯保証人さんへ
滞納賃料の支払い請求もします。
※あまり滞納が酷くなってからでは
連帯保証人さんに申し訳ないので。
【賃料滞納3ヶ月目】
あまりココまで来る方もいませんが
本人・連帯保証人共に支払いが無い時は
1ヶ月目から準備していた事を
使用しながら【強制退去】の為に
手続きを行います。
2ヶ月目の時点で連帯保証人さん
から滞納分の支払いがあり
良好な関係が築けていた場合は、
御協力を頂き、契約解除の方法と
退去清算の流れを打合せします。
9割方ココで決着がつきます。
【連帯保証人が払ってるのに？】
ご本人との連絡が取れず、
その滞納賃料を連帯保証人さんに
お支払いいただくケースですと
高確率で【実は夜逃げしていた】とか
【その事を親にも言っていない】など
後々、連帯保証人さんが
疲弊してしまう様な事態が起こるので
早めに決着をつける為にも
解約に向けて準備・手続きを進めます。
【契約者・保証人共にダメな場合】
普通に立退き訴訟して
強制退去の流れです。
訴えを起こして即日効力発生とは
なりませんので、その間も
延々と滞納賃料が増え、
手続に要した各費用まで加算されて
請求になります。
仮に御自身、もしくはお子さんが
賃貸物件にお住まいで
尚且つ、金銭的に困窮した際は
素直に家主さんか、不動産会社に
相談した方が良いと思います。
【夜逃げしていた場合】
過去2回ほど遭遇したことが有ります。
夜逃げしてしまった場合は
手続き～実行までの期間も長くなり
その後の連帯保証人さんへの請求も
比較にならないレベルで高額化します。
正直、重滞納～夜逃げした人の
その後の人生に興味はありませんが
賃貸物件の家賃云々で
周囲の方からの信用を失うのは
費用対的にあわない気がします。
また。2回中２回とも
アパートが汚部屋化していたのは
何かそういう決まりなんですかね？
滞納賃料だけでも高額なのに
アパートの原状回復費も
無駄に高額になるので
夜逃げ前に一考して頂きたいものです。
