アパート・マンション等の
仲介のお仕事をさせて頂いていますと
問合せ時点から3~6ヶ月先ほどの
入居に関しての相談を頂く事があります。
先々を見越して早めに行動をされる人
という見方も出来ますので
個人的には凄く好印象なのですが…
東京や都市部の賃貸物件では
どの様な運用をしているか知りませんが
栃木県(県央エリア)では
申込~賃料発生(契約始期)は
2週間~1ヶ月程の期間で設定を
お願いする事が多いかと思われます。
恐らく、不要なキャンセルの防止と
機会損失を防ぐ為にこのような期間設定で
運用している会社が多いと思います。
それぞれ、どの様な意味合いなのか
御説明していきます。
最初にお伝えしたい事として
アパートの所有者(貸主)は
少し先の契約くらいであれば
特に気にしない方が多いと思います。
なぜなら、入居者さんが居て成り立つ
事業(不動産賃貸業)ですので
少しくらい先の契約であろうが
確実に契約をして頂けるならOKと
なり得るからです。
言うまでもなく、申込~契約まで
期間が空いてしまう事を
最も嫌がっているのは不動産屋です。
(正確には管理会社)
不動産管理のお仕事は、
貸主の利益の最大化を達成して
はじめて100点であり、それ以外は
満点評価などにはなりません。
ですので、申込~契約までの期間が
長ければ長いほど発生しやすくなる
申込のキャンセル(予定の変更等)や
先過ぎる入居の受付を行う事で
もっと早くに入居してくれる人も
いたのではないか?(家賃発生の遅延)
などの懸念事項が頭を過ります。
仮にキャンセルが発生したら
それまで入居募集広告を止めていた期間で
該当物件を契約したいと考えていた
他の借主が居たのではないか?(機会損失)
契約予定者の予定の変更も
募集中止中の機会損失も予兆は無かったか?
こんな具合にスーパーストイックな
自己叱責をする習性があります。
貸主さんにも申し訳ないですし…
また、不動産業界は横の繋がりが
強い業界でもあります。
よって、栃木県内の退去連絡は
退去日から逆算し1ヶ月以上前に行うという
ルールと、申込~契約迄の期間は
2週間~1ヶ月以内というルールを
アパート申込の皆様が遵守して下されば
現アパートの退去連絡は出したか?を
確認する事で、目の前の申込の確度が計れます。
入居申込の確度を図る為というより、調べる気が無くても
他社新着情報を毎日確認する中で、あ!退去予告出た!
みたいな感じで気付きますけどね…
賃貸管理会社さんが貸主の最大利益を
追及して日々戦っている事は
うっすらご理解頂けたと思います。
ですが、その様な先々の不確実な契約など
通常であればアパートを探している
皆様自身も積極的には行いませんよね?
その様な、先の契約に対する質問がくる
賃貸物件は、そもそも募集条件が強い
=その他物件では代用できない
代物である事が多いのも事実です。
アパート・マンション等をお探しの~
とか書出しておいて何ですが…
・分譲賃貸系(マンション)
・完全な戸建系(非メゾネット)
・3LDK以上の間取り
・ペット飼育OK
・駐車場3台以上可能
賃料・築年数に関わらず、上記の要素が
2個以上あてはまる物件は
募集条件が強い=代替がきかない
不動産と言えます。
また、上記以外で募集条件が強い物として
・明らかに月額賃料が安い
・同、契約金が安い
・同一エリアにアパートがほぼ無い
・特定の時期に同一条件がほぼ無い
この様な物件も募集条件が
強い物件と言えます。
エリア云々は宇都宮で言えば瑞穂とか
さるやま町とかですね。
まぁ、滅多に需要が発生しないから
アパートが少ないんですけどね
上記の様な観点から即入居可能物件で
問合せ時点から2ヶ月~先の契約始期を
御相談頂いたとしても、通常では
受付けにくいという事が
ご理解頂けたかと思います。
もしも、皆様が目を付けた
アパート・マンション等が、他で
代替が効かない条件の物件である場合は
賃貸契約だけ開始しておいて
皆様の御都合にあわせた入居時期に
お引越しをするというのが
確実な方法になるかと存じます。