日進月歩の進化を続ける
不動産業界では、パノラマ写真や
物件紹介動画などの静止画とは
異なる広告が流行っています。
確かに実際にアパートに出向いて
中を見たかのような体験ができて
非常に便利ではありますが…
VR=virtual reality(仮想現実・人工現実)
そんな流行に便乗?して
最近出現したのが、いわゆる
不動産テックと呼ばれる概念です。
不動産テックとは、テクノロジーを
駆使して不動産取引に新しい
仕組みを作りだしたり、従来の
商慣習を変えたりする
ってことらしいです。
仮想現実の実現技術が発達すれば
私達は家に居ながら様々な体験を
することが可能になります。
ですが、その様な技術が進歩する程
作り物での疑似体験では無く
本物を実際に体感したくなるのが
人間の面白い所です。
言う迄も無く、このVR等の技術や
その他の便利なサービスは
ここ最近になって発達してきた
テクノロジーなのですが
昔の人は大変面白い言葉を
現代に残しています。
「百聞は一見にしかず」
VR等の技術は本来であれば
失敗のリカバリーが難しい作業で
事前練習をする際に、より本番に
近い環境で行う為にある技術です。
医療とか特殊環境での作業とか。
不動産業では、部屋の内見に
成功も失敗も無いので、予め
意中のアパートを選定する
位であれば写真で充分なのです
パノラマ写真は有れば面白い位。
必要性の薄い業界に
オーバースペックな技術を持込んでも
多分、あんまり流行らないと
個人的には思っています。
パノラマは説明時に便利だから
ついでに撮影してるって感じです。
同様に、テクノロジーで
不動産業界の取引法や商慣習を
変える!と意気込んでも
全部が全部は変わらないと
個人的には思っています。
むしろ、最近のアパート経営は
スマホで簡単!みたいな所に
騙される被害者がでるのでは?
とすら思っています。
政府が旗振りをして行われている
キャッシュレス決済のゴリ押しも
日本で普及を目指すには
根本的に何かが違うと感じます。
キャッシュレス決済が常態化している
中国は、そもそも偽札が出回り過ぎて
現金に対する信用性が低いとか
スウェーデンでは銀行が先導し
インフラ整備をするような感覚で
キャッシュレス決済を導入してます。
後追いの日本が目指すのは
スウェーデンの様な感覚で
金融機関が提携して
一つのアプリで全てのサービスが
使用できるようにすべきです。
○○ペイとか乱立しすぎ。
日々、あちこちで開発される
新しい技術やサービスは
それが便利で安心して利用できる
物であれば、誰かがゴリ押しを
しなくても世間に普及します。
不動産業界も安心して利用できる
便利なサービスに関しては
積極的に採用して、不動産の
流通円滑化に繋げるべきだと
私は思っています。
ですが、入り口である
安心して利用できるという事が
担保出来ない内は利用すべきでは
ないと考えています。
他者の財産である不動産を
流通すべく業界に携わる人は
何よりも安全性を追い求めるべきで
安易な考えで目新しい事に
飛びつくのはモラルの欠如の
様にも見えてしまいます。
キャッシュレス決済で言えば
既にクレジットカードや
デビットカードというサービスが
あるので、現状充分だと思います。
もっとセキュリティ技術が
進歩しないと安心して利用できる
とは言えない状況では電子マネー
利用は普及しないでしょう…
本来の話題と大きくずれましたが
技術革新等があっても
それが不動産取引の安心や
不動産流通の円滑化にあまり
寄与しないような物であれば
不動産業界には不要な物ですし
仮想現実が流行れば流行る程
実体験が重視されると思います。