賃貸物件（アパートとか）を借りる際に
【入居審査】があるという事は
既に御存知の方も多いかと思います。
入居審査をざっくりと言えば
「この人は家賃滞納とか近隣トラブルとか
起こさない人かな？」
という事をチェックする工程です。
絶対に家賃滞納しないだろう！とか
絶対に騒動を起こさないだろう！なんて
分かりようがないので、
金銭面で言えば、借りようとしている
アパートのお家賃と、申込者の収入の
バランスを視たり勤続年数を確認したり
「これなら大丈夫そう」
と思える要素を拾い集めて判断します。
（保証会社がチェックします）
不動産取引において日本は借地借家法という
手厚い借主保護（＝貸主不利）な制度が
あるので契約締結前に入念な確認をしないと
家主がエライ事になってしまうのです…
アパート賃料の支払い能力に関しては
収入の確認等で客観的に判断できます。
では、近隣トラブルを起こさないか？
これはどうやって判断すると思いますか？
不動産屋に質問攻めにされた事ありません？
新居を探すにあたって、取り合えず
不動産屋に行ってみたら
・なんで引っ越すの？
・いつ頃引っ越す予定なの？
・なんで○○エリアが良いの？
等々の質問をされた事ありますよね？
勿論、御希望に沿った物件を探す為にも
あれやこれや聞かないといけないので
質問が多くなるのは仕方ないのですが
これらの質問時にも入居審査的な事が
ひっそりと行われています。
昔お世話になった不動産屋の社長さんは
来店時に車を確認すると言ってました。
各不動産業者で各々の方法を用いて
お客様の人間性を計ろうとしています。
言い方（書き方）がアレなので
非常に感じ悪く見えますね…
どちらかと言えば、折角お会いできた
皆様（お客様）が良い人である証拠を
何とか拾い集めようと必死になっている。
と、捉えて頂けると有難く思います。
アパートを探されている皆様も
勿論、不動産屋の大切なお客様ですが
入居者を探している大家さんも
不動産屋の大切なお客様ですので
入居申込書を届けた際に必ず聞かれる
「この人はどんな人なの？」
という大家さんからの質問に
「メッチャ良い人ですよ！○○も～だし
△△で□□だったんですよ」
って、具体的に答える為の
好材料を探しているのです。
苦情は不動産屋に向けられる
皆様が良い人である根拠を集めるのと
同時進行で、万が一トラブルが発生した際に
話合いで解決が図れる人か？についても
大体の不動産屋が確認する事項です。
例えば、アパートの設備に不具合が
発生したら管理している不動産屋に
その旨を伝えますよね？
で、大体の場合は大家さんの許可を取って
修理発注と進むのですが、稀に
大家さんと連絡付かなかったり
懐事情が厳しくて即時発注が出来なかったり
入居者さんに御迷惑をかける事態が
発生してしまいます。（ゴメンナサイ）
そんな時に皆様の不満は
大概の場合で管理している不動産屋に
向けられてしまいます。
この様なケースは別に良いのですが
設備面での不具合ではなく、例えば
家電の方に問題がある場合などで
頑なに御自身の落度を認めない入居者さんが
極稀に存在し、なぜか状況が好転しない
不満を不動産屋にぶつけてきます…
実例で言うと
→TVの映りが悪い
→アンテナが悪いに違いない
→他の入居者さんは何も言ってないですよ？
→いや、アンテナが悪いに違いない！
→電波強度測っても問題ないんすけど…
こんな感じのお話し通じない方も
極稀にではありますがいらっしゃるので
円滑なコミュニケーション取れるかな？
とか、物事を多角的に捉えてくれるかな？
などは、それとなく確認しています。
言いたくない事もあるでしょうが…
人間、生きていれば時には
あまり他人に言いたくない事とか
言い難い事の1つや2つは有ると思います。
ですが、私達不動産屋は警察でも
検察でもありませんし、不動産業務を
通じて知った事柄には守秘義務もあるので
胸襟を開いてお話をして頂かないと
無駄に疑ってしまいます。
全部が全部ではありませんが先述した様な
the俺が正しい！的な人は、なぜか
御自身の事を正直に開示する事を
躊躇う傾向が散見されます…
お願いですからわざわざ不動産屋に来て
謎の人狼ゲームを展開しない様に
御協力をお願いいたします。
行政から家賃の補助が出るとか言って
生活保護受給者とかざらにいますし…
高難易度の連想ゲームを仕掛けてくるのも
御勘弁いただけますと仕事が捗ります。
