先日、かねてよりの悲願を達成すべく
賃貸借契約書を一から作り変えました。
民法改正に合わせて内容自体は
少しづつ変更をしていたのですが…
今迄使ってたのはハトマークサイトで
ダウンロードできる賃貸借契約書で
本紙だけで9P位ある物だったので…
別紙を入れると13Pくらい…
これを、某業界最大手D東K託のレイアウトを
丸パクリ参考にして宅建協会・D東・T建の
契約書内容をちりばめて出来上がったのが
コレです!A3両面刷り1枚完結型!!
コレで契約書印刷の経費が1/13に圧縮され
用紙コストも1/5.8に低減できました。
※言っても、金額換算で66.4円/契約毎ですけどね
【宅建協会・D東・T建の契約内容を参考】
とは、基本的な賃貸借契約内容自体は
どこも同じですが、文面や言い回しに
多少の違いがあるので、その確認と
D東・T建はサブリース契約となるので
通常の賃貸借契約と内容が異なる箇所が
ちょいちょい出てくる箇所を宅建協会の
契約書に準拠して修正した感じです。
普段の仲介業務では賃貸借契約書について
特約事項とか占有対価(家賃など)の
確認位しか説明しないので
→重説は説明義務があるが契約書には無い
改めて一から作ってみると
「契約者さん達、ちゃんと読んでる?」
といった箇所がちょいちょいあったり
普通、そんな事しないだろ… 的な注意が
散見されたりと、改めて賃貸管理業の
負の部分を認識できて良かったです(?)
折角、契約書を刷新したついでに
契約書の内容ってどんな内容なのか?
を簡単に説明していきます。
※小さい字で文章がごちゃごちゃ書いてある
部分についての説明です。
※大筋は大体どこも同じ内容ですが
不動産屋によって多少の差はあります。
小さな文字の羅列部は出だし~中盤までは
対象不動産(借りるアパート)での
契約(約束)内容の説明が並びます。
・家賃は支払期限までに払って
・遅れたら違約金を請求するよ
・1ヶ月未満の時は日割計算するよ
・電機、ガス、水道は入居者で手配して
・火災保険に加入して(借家・個人賠償付)
大体、こんな感じ+αの内容ですので
「折角、私が住んであげているのに
家賃を支払えなんて信じられない!」
とか思うタイプの人以外はスルーしてOK。
地味に共用部の清掃・維持管理の頻度や
方法は不動産管理会社側が決める!
ってな事も書いてあります。
ゴミ出しの方法が悪くて注意を受ける人
頼むから一回目の注意で改善して…
中盤からは「ダメな事」について
延々と記載されるパートが始まります。
・ヤ○ザさんは契約できないよ
・名義借りてヤ○ザが使用するのもNG
・建物敷地で宗教勧誘しないで
・一般人が威圧的な態度とるのもNG
・危険物や爆博物、有毒物質を持込まないで
・営業活動には使わないで
・勝手に改装しないで
・動物を飼育しないで
・常軌を逸する音量で他所に迷惑かけないで
・法令違反をしないで
この辺も、至って普通の事ばっかりです。
動物飼育に関しては、ペットOKの
アパート等では特約の方に
【契約条項〇条△項にかかわらず~】
といった文面追加でペット飼育OKにします。
また、アパートで営業活動しないで!
というのは、日本の建造物は建築時に
用途(どの様に使うか)を指定して
建築確認を行いますので、その用途と
違う使い方をしないで欲しいという事です。
通常のアパート等であれば
用途:共同住宅
となります。テナントタイプの物件は
用途:店舗 用途:事務所
などとなっています(登記簿が)。
店舗と事務所の主な違いは
【不特定多数の来客があるか?】
となります。従業員以外は全て
不特定な来客とカウントしますので
ネイル・エステ等で会員しか来店しない!
としても、借りるなら店舗ですね。
話が逸れましたが通常のアパートは
居住用で申請を出して、居住用の
建物を建築しますので商用利用は
基本的にNGとなります。
※消費税とかも発生しますし…
中盤を折り返して、契約条項の後半に
入ってくると、主にアパートの使用方法
(というか管理の帰属)についての
説明が始まります。
・軽微な修繕は入居者がやってね
・異変を察知したら連絡してね
・緊急時は室内に入らせてね
・勝手に修繕しないでね
ざっくりこんな感じですね。
軽微な修繕とは、照明の管球の交換や
蛇口などの水漏れ対応(パッキン交換)
風呂栓の劣化に伴う交換、消耗品の交換等
イメージ的にはホムセンで買える物で
交換に難が無い様な物は自分でやって。
という決まり事が書いてあります。
その次位に契約解除の条件が並びますが
滞納したり犯罪を犯したりヤ○ザだったり
申込書に書かれた内容に嘘があったり
オラついてきたりしたら出て行ってね。
くらいの内容ですね。
ちょっと面白いのが、入居者の死亡は
解約の理由とはならない点です。
実際は、死亡が発覚したら賃貸契約も
当然、終了するのですが、いつ契約が
終了したか?については【発覚時】に
契約終了する=死亡日に遡ってではない。
以上の事から、(多分)死亡を
契約解除の条項に居れてないのかな?
大詰めの方は契約書で取り決めた以外の
不測の事態が起こった場合には
法律に則って誠実に協議しましょう!
という文面が来て終わりとなります。
以上、賃貸借契約書の内容をざっと
説明してきましたが、正直なところ
特別な事や難しい事は書いてありません。
皆様も契約書の内容を遵守いただき
楽しい賃貸ライフをenjoyして下さい。
※マジでルール守ってください…