今年は、世界的に非日常的な毎日を
送っている内に1年が終わりそうですね。
まさか、新型のウイルスが世界規模で
蔓延するなんて思ってもいませんでした。
更に思ってもいなかったのが
「コロナの影響で株価が上昇する」
という、パッと見では良く分からない
謎の現象が発生したという事実。
→実体経済へのダメージだから
量的緩和政策で市場にお金を流通させる
→巣籠り需要でニーズの伸びている
企業株にお金が流入する
→日経平均爆騰がり
概ね、こんな感じなんでしょうね。
後、マイナス金利政策下で銀行に
お金を預けているより有利とか…
勿論、全ての株価が高騰する訳はなく
減少している企業もあります。
航空業界とか宿泊業系とか飲食とか…
このご時世で需要が激減したし
完全なる貰い事故ですもんね…
実は不動産にも影響が
このコロナ禍は、実は日本の不動産にも
まぁまぁな影響を与えています。
例えば、都心のオフィスビルでの
企業本社の移転であったり
外国投資ファンドの不動産市場への
参入であったり、地方の不動産への
個人資金の流入であったり等です。
オフィスビルでの移転などでは
グ○ーの本社ビル移転計画からの
移転先変更→違約金7億発生という
ニュースが話題になったので詳しくは
ニュースサイト等で確認して下さい。
※詳しく書くと超長くなるので
外国投資ファンドの参入に関しては
以前から日本の都心部の不動産価格は
日本以外の都心部の不動産価格に比べ
割安だと言われ続けていました。
最近では、米国の投資会社である
ブ○ック○トーンが日本の不動産市場に
2兆円規模の買収（計画？）を発言し
一部で話題になった時期があります。
地方不動産への個人資金の流入は
アーリーリタイヤや老後資金の捻出
もしくは、単純に投資先として
不動産に興味を持った方々が
自己資金の範囲や借入の範囲で
初めに手を付けるのに、価格の安い
地方の不動産を買う動きが活発化して
築古系戸建が意外に売れているという
何となく危うさを感じる現象です。
非常時に起こっている事は
株価にしても不動産価格にしても
全ての物が値上りを続ける訳ではなく
今、需要がある物。もしくは
必ず需要が戻るけど、今、割安な物。
これらの価格が上昇をしています。
私は不動産屋なので、以降は
不動産の事について掘下げていきます。
都心部の不動産については、今後も
値上りを続ける様な気がします。
今も需要はありますし、今後も
国の機能が都心部に集中する限りは
需要があり続けるから。というのが
この考え方の根拠です。
逆に言えば、パ○ナみたいに本社を
淡路島とか地方に移転する会社が
爆増したら、都心部の不動産価格は
暴落するという事です（当り前）
地方に流入している個人資金は
今後も流入が続くと思っています。
続くとは思いますが、市場の新陳代謝が
発生しながらになるのでは無いか？
→今の購入者が何らかの理由で
所有不動産を売却し、新たな
市場への参加者が購入をする。
売却理由が【利確売】であれば
良いと思いますが、【損切売】とか
【破産】も相当数出る様な気がして
何となく不安でもあります。
買える金額だから買っているような
ケースが散見されるからです。
私は以前から、将来的な不動産価値は
地方においても2極化するだけであり
地方の地価が軒並み無くなる様な事は
無いのでは？という考えの持主です。
この非常時に市場で起こっている事は
未来に起こるであろう市場性を
表しているのでは？と捉えています。
流動性の低い不動産に関しては
値段の問題では無くなるでしょうし
流動性が確保できる不動産であれば
その時その時の対象不動産を必要とする
誰かが買うであろう。と。
購入を検討する皆様も勿論、対象地を
良く見定める必要があるでしょうし
不動産を流通させる私達、不動産屋も
対象不動産の利用可能性をしっかりと
見定める必要があると思います。
賃貸であれ、売買であれ、他人の資産を
取扱う事には変わりは無いので
金額の大小等に左右されずにしっかりと
不動産業に向き合っていかなくては
皆様に「需要の無い不動産業者」と
見放される。と、いう事を意識して
今後も事業を継続できる様、努力します。
（なので媒介下さい）
