先日、いつもお世話になっている
リフォーム会社の社長さんとお会いし
（社長さんの）自宅近くで農地を
購入して、駐車場と倉庫を作ろうと
画策しているというお話を伺いました。
社長さんのご自宅は調整区域にあり
必然、購入しようとしている土地も
調整区域内の農地という事になるので
「よく調べた方が良いですよ…」
という、投げっぱなしの助言をして
本日、件の社長さんに再会した折に
土地取得は順調に進んでいるか
話題を振ってみました。
私「先日の件、いかがでした？」
社「やっぱり難しいみたい…」
…でしょうね。
土地の活用には必然性がいる
調整区域に限った話ではなく
日本の土地利用は、ルールの範囲外で
建築の許可を取ろうとするなら
その建築物がその土地でないと
どうしてもダメな理由が必要です。
つまり、（本件は宇都宮市の話）
宇都宮市内の建築が認められている
土地を購入して、駐車場兼倉庫を
建築すれば良いじゃん！という事に
（宇都宮市から見たら）なるのです。
まして、農地を農業従事者以外が
購入して農地以外に使用する事を
（基本）禁止していますので
本件は非農地証明からの駐車場までは
行けそうな気がしなくも無いですが
倉庫の建築については、正直なところ
都市計画課に事前に確認しないと…
ついでに、宇都宮市内では現状で
調整区域に居宅を建築する際であれば
・前面道路が充分な道幅がある事
・公共下水が整備されている事
・集落がある事（50戸連たん）
・対象調整区域及び、隣接する
調整委区域に長期住んでいる事
・お家や土地を持っていない事
などなどのハードルをクリアして
開発許可（建築の許可）を通すので
今回の案件（倉庫）で言えば…
・倉庫をそこに建築しないといけない
妥当性を説明できるか？
これを都市計画課がどう判断するか？
にかかってくるのではないかと…
まぁ、ご自宅を法人の所在地で
登記されているので、絶対とまでは
言い切れませんが、難しそう…
公共性がある物は大丈夫
そんなん言うて、田畑の中に
住宅も倉庫もあるやん！あれらは
どんな裏ワザ使うとるん言うねん？
って、思う人もいますよね。
農業従事者の方の住宅や倉庫は
仕事をする田畑の近くにないと
不便ですから第一次産業従事者さんの
建築は基本的に認められます。
また、病院・保育園（幼稚園）等の
皆様の生活をサポートしてくれる様な
事業であれば、その為の建築も
認められます。老人ホームなんかも
近隣に病院があって、その病院との
密接な協力が必要なら調整区域での
建築が認められるそうです。
なんか、最近調整の話が多いですが
単純に調整の案件に触れる機会が
多かっただけです。決して、調整が
好きな訳ではございませんので
そこの所は、誤解無き様お願いします。
※まぁ、言うて不動産取引は
難しい案件こなさないと知識や
成長が止まってしまうので
やるにはやるのですが…
