昔から不動産業界を指して「千三屋」という
揶揄がある様に、世間的な印象値としては
不動産屋＝嘘ばっかり言っている
こんな認識がある様ですね。
正直なところ、私達不動産屋界隈の認識では
インターネットが発達した現代において
下手気な嘘を言ってもしょうがないと考える
人の方が（栃木県では）多数派だと感じます。
また、「胡散臭いって思われるなら…」
といった思考で、詐欺の手口を参照しても
不動産取引や高級車販売にはあんまり
詐欺の常套手段は活かせないのです。
（勿論、そんな事しませんが）
なんなら、客（？）側の方が、我々営業に
ありとあらゆる手法を用いて嫌がらせ？
をしてくる事例もあります。
（そんなには頻発しないので女性の方も
安心して不動産業界に来てください）
気のある振りをして買う気はない
以前、お世話になった不動産会社で
私の部下として元美容師の女性が配属され
新人研修を担当した事があります。
彼女は外見的には「美人」に属する方で
一通りを教えれば即戦力が期待できる程の
コミュニケーション能力を持つ方でした。
物覚えも非常に良く、ひと月ほどで
営業デビューを果たし順調に成績をあげ
このまま不動産業界に馴染めるかな？
と、安心して見ていたのですが…
ある日、彼女から追客相談を受けまして
顧客情報シートと追客履歴を見た所、
初回条件と追客物件がかけ離れている
案件を目にしました。解り易くする為に
男性一人暮らしで1LDK希望とします。
追客＝成約に至らなかったお客様に新しい提案をして
成約獲得を目指す営業活動の事
例）希望物件を1LDKと言っていたのに
3LDKの物件提案をしている等
そんな頓珍漢な事をする子ではないので
なんで？って聞くと
「初回案内時に「もっと広い方が…」
という要望が出たので資料で
2LDKの提案をしたのですが、
それを内見しても感度が良くなくて」
概ね、上記の様な事を言っていました。
あ～！ピーンとくるものがあったので
「追わなくて良いよ」と伝えました。
お気付きの方も居るかと思いますが
彼女が担当したお客様は物件を探すより
彼女とお話をする事が目的になってしまい
延々と希望条件を変えて彼女に物件案内を
させていたのです（要は疑似デート）
一時期、激カワギャルに物件案内させれば
男性単身客なんて楽勝ちゃうか？と
思っていた時期がありましたが、実際は
そんなに甘くないという事件でした。
因みに美人さんは、私が店舗異動した後
別男性客案内中に玄関ドアの鍵を
閉められるという心理的恐怖を与えられて
不幸にも業界を去りました…
※当時の責任者と当事者には猛省して欲しいです
社員紹介を見て…
別店舗の別の女性営業の話です。ある日
お店の電話に「Aさん居ますか？」と
漢字の読み方を間違えた、女性営業に
用件がある様な電話が入りました。
「A？あぁ、aですね？代わります」
既存のお客様からの紹介とかなのかな？
くらいのノリで電話を替わると
電話対応をしているaさんの表情が
みるみる悪くなっていき
「あ！…ちょっとここでは」
といったかと思うや折返しの約束をして
電話を切りました。そのままスマホ片手に
裏口から出ようとしたので慌てて
aさんを追い、店舗外で事情を確認すると
「貴方の裸の写真を所有している人を
別件で逮捕したのだが、詳細を確認
させて欲しいから」
と、警察を名乗る方からの電話だったと
教えてくれました（詳細は伏せろよ…）
100％悪戯目的だし、証明してやるから
事務所で折り返して「上司に代わる」
と言って電話を私に代わってごらん？
aさんが私を信頼してくれて上記の行動で
私が電話に出ると、通話が切れました。
これも、その昔に「顧客側で検証できない
情報であれば何を言っても騙せるか？」と
邪な考察をした事があったのですが
普通に客（？）側が不動産屋に対して
実行してくるのでアカンなと思いました。
２例程、実際にあった事例を紹介させて
頂きましたが、みんな欲望に忠実過ぎる…
