年始（というには随分日が経ちますが）に
取引をしている銀行の担当者さんが
ご挨拶に来てくださいました。
私の様な下賤な事業者の所に等
挨拶は来ないであろうと思っていたので
地銀さんのマメさにびっくりです。
まぁ、金融商品押込まれる覚悟があるって
年末に話していましたので…
それはさておき、コロナ禍の中で
金融機関の融資先への姿勢も変化がある様で
ずばり、目線が厳しくなっているそうです。
まず、不動産投資に関しては引続き辛め。
事業者への運転資金も業種にもよるそうですが
従来よりも（金額・期間で）慎重になったと
某銀担当者様から伺いました。
そりゃ、返す当ての無い先には貸せないし…
不動産業は（金融機関からすると）あまり
運転資金が要らない業界だそうでして
不動産投資やりたい！でもその名目では
融資が出せない！！なら、運転資金で
融資を組んで不動産に突っ込む！！！
というメソッドも使えないそうです。
まぁ…そんなんやりませんが。
※融資期間が短いから期中のCFが
確保し難くなるので…
後、言われたのが資産を持たないで
運転している業界は（金融機関的には）
割と健全（事業の継続性的な意味で）という
資産を保有している方が担保的な意味で
健全じゃないのかな？って、私的には
逆じゃない？というお話も伺いました。
※よくよく伺いましたら資産を保有して
運用していないと危うく見えるらしく
昔堅気の事業者さんに多いそうです。
→不動産仲介をしている私は資産を持たずに
事業を回す最たる例だそうで健全との事。
まぁ、持つ資産が無いだけなんですが…
借金は悪か？
ところで、お話し変わりますが
銀行と言えばお金を預かってくれたり
お金を貸してくれたりする機関です。
※本当はちょっと違いますが…
事業を行っている方の中にも結構な割合で
借金＝悪 と捉えている方がいるようです。
コロナ禍への経済対策として政府が
【コロナ融資】と呼ばれる融資枠を用意して
事業者への積極的な融資実行をするように
金融庁経由で金融業界をシバキ上げて
ありとあらゆるお膳立てをしてくれたのに…
・結局、借金で返さないといけない！
等と憤っている事業者が居るという報道を
目にした覚えがあります。
一部業界（飲食、観光など）は確かに
急場を凌げても、その後のニーズが
どの程度回復するか見通せない部分も
あるとは思いますので、まぁ…
ですが、コロナなんて聞いていない！
俺は俺の昔からのやり方で食って来たんだ！
という言葉の様にも聞こえてしまうのです。
後、中華マネーに頼り切った経営方針で
内需を蔑ろにしたツケ的な要素も
多少はある様な気がしなくもない。
話が逸れましたが、借金を悪いと思うのは
もしかしたら保守的な日本人に特有の
文化なのかもしれませんね。
私自身は借金を良い物だと思っていますが
住宅ローンとかカーローン以外は
認めない方って結構、多くないですか？
誰から借りてきているか？
銀行で借りるか？ノンバンで借りたか？
その様な意味ではありません。
各種金融機関を通して借りたお金は
ザックリ言えば未来の自分からの借金です。
もしくは現金資産と現金以外の資産の
交換だったりします。
例えば５年ほどの時間をかければ
お給料等で300万円の預貯金を貯める事が
容易な方であれば、今スグ300万円の
車をローンで買えば、５年待たずに
行動範囲が広がるという事ですね。
同様に、35年かければマイホームを
買う程のお金を貯められる方であれば
住宅ローンを利用する事で20～30代で
持家のある生活を送る事ができます。
事業者で言えば、例えば10年かければ
貯める事が出来る資金の融資を受けて
有効な投資を行う事で年間過剰利益を上積みし
10年後には、今よりより堅調な事業経営を
達成できるようであれば、今スグ借りた方が
経営上でも経理上でも有利かと思います。
銀行などの金融機関は、その未来の自分から
お金を調達するのを手伝ってくれる機関で
未来の自分がどうしようもない状態だと
調達できない＝融資否決 となります。
それで、金利は手数料という事です。
だから、政府が直々に金融機関をシバキ上げ
事業者に融資が出やすくなっている
コロナ融資みたいな取組は、本来であれば
国会議事堂方面に足を向けて寝られない程
大変に有難い措置なのです。
まぁ…貸出し過ぎて回収いけるのか？的な
融資先もあるそうなので何事も程々に
オペレーションしないと不味いという
爆弾の様な要素もありますが…
その時はリスケとか対応真水融資枠の
登場なんかで凌ぎそうな気がします。
※流石にそこ迄は甘くないか…
というワケで資産的な要素や御自身の成長に
繋がる様な出費や、それに伴う借入れは
全然、悪い事では無いと思いますし
日本人の平均寿命が84.1歳しかない現代で
何となく怖いからで時間を浪費する方が
よっぽどマイナスだと思うというお話でした。
