今、アメリカでは家賃支払い代行会社の利用が
増加しているそうでして、ニューヨークに
拠点を置く「Ｊｅｔｔｙ」という企業は
業務好調の為、２３Ｍドルの追加資金調達を
実施した。と、ニュースにありました。
（少しづつ解説していきます）
まず、「家賃支払い代行」というのは
規定日（記事的には前月末ｏｒ当月初日）に
大家さんへの家賃支払いをＪｅｔｔｙが代行し
当月の２４日までに賃借人は、代理払い分の
家賃をＪｅｔｔｙに返済する。という仕組みで
期日までであれば、分割払いでも一括でも
ＯＫというサービスだそうです。
このサービスを利用する為に必要なルールは
２点あるそうで、１つが月額利用料を払う。
もう１つが、当月に借りた（代理払い分）の
費用を当月の２４日までに返済する事。
１つめのルールを達成しないとそもそもが
サービス利用者になれませんし、２つめの
ルールを破ると、次月以降の借入が出来ない。
気になる月額利用料は、借り手の信用に応じ
１５～２５ドル（約1650～2750円相当）
日本の「賃貸保証」に比べ高額に感じますが
アメリカで上記のサービスが流行るのには
日本とは異なる２点の要素があります。
一応補足しておきますが家賃支払い代行は
賃貸保証とは異なる商品・サービスです。
１つが、アメリカで家賃滞納者を退去させるの
日本に比べるとメッチャ楽！っていう事。
手続きも楽。最短２ヵ月でＧｅｔ Ｏｕｔ。
日本は滞納立退き訴訟して約１年必要。
もう１つは、詳細は知りませんがアメリカの
滞納違約金に比べれば、平均２０ドルの
月額利用料は「遥かに安価」だそうです。
日本の場合、賃料等の滞納時に課す事が出来る
法定金利の上限が年利14.6％なので
１ヵ月辺りだと単利で1.216％くらい。
家賃５万円だとしたらＭＡＸで月６０８円。
ＢＮＰＬの派生形みたいなサービスとあるので
サービス利用にあたって個信審査とかは
無い系なんでしょうね。というかクレヒスが
綺麗な層は利用しないか…
ちなみに、家賃支払い代行と賃貸保証の違いは
目的の違いでして、家賃支払い代行は
賃借人の家賃支払いに柔軟性を持たせる事が
目的のサービスで、賃貸保証は賃貸人に
信用を提供する事が目的の商品です。
もっと簡単に言うと、賃貸保証の加入を条件に
契約を締結する大家さんは居るけど
家賃支払い代行の利用の有無は、賃貸契約に
ポジティブな影響を与えない。ていうか
お部屋を借りた後に賃借人が利用の有無を
検討するタイプのサービス・商品ですね。
