昨日のブログで米国の中古住宅価格が高過ぎて
住宅購入層が購入を先延ばしにしているって
お話を書きましたが、反対に賃貸住宅市場では
意中の物件の契約をもぎ取る為に貸手が
提示している金額以上の賃料を支払うなど
アパート居住権がオークション状態に
なっているっていうニュースを見ました。
（ＷＳＪ日本版）
なんでも、米国の住宅販売市場では、買い手が
売り手が提示した金額以上の金額を提示して
中古住宅を競り合うのが通例だそうですが
賃貸住宅市場で同様の現象が起きるのは
非常に珍しい事だそうです。ちなみに日本でも
住〇不動産〇売が不動産売買で似た様な事を
取り入れています。（ス〇フのステップ）
ス〇フのステップオークションは基本的には
不動産の稀少価値が高い都心部での話ですが
地方の不動産売買でも極稀に似た様な事が
起こりうる場合があります。コレは業界的には
「買い上がり」と呼ばれていて（？）決して
証券用語の「買い上がり」の様な違法行為では
有りませんので、ググって誤認して通報とか
マジでやめて下さいね。
後は、既に買付が入っている不動産に対して
下の番手の人が優先権を得る為に上位番手より
好条件での買付をいれる。ってのもありますが
仲介業者がしっかりしていればしている程
嫌われる行為なので実行するかしないかは
自己責任でお願いします。私は嫌いです。
先日のブログに米国で起きた事は１周遅れで
日本でも起こりうる。って話を書きましたが
多分ですけど、賃貸での入居権オークションは
日本では起きないかな～って思います。
理由はいくつかありますケド、１番手が付いた
状態で広告を継続するのもオトリですし。
市場の在庫が少ない状況であれば、そもそもの
貸出賃料や諸条件の設定を見直しますし
米国と違って居住権が強すぎる日本においては
高い賃料を得る事よりも大切な要素があって…
この辺は意外と日本人の給料が上がり難い
現象にも似た話なのですが、雇主・貸主からの
契約解除要件が緩和されないと市場流動性が
低い状態で推移してしまうんですよね。
再エネと電力不足とかもそうなんですけど
一見すると可笑しな話にしか見えない事にも
なんでそんな事になっているか？の理由が
ちゃんとあったりしますので脳死で批判せずに
調べてみたり偉い人のお話を聞いてみると
良いのかもしれませんね。
